介護予防 これだけは知っておきたい知識と知恵 の記事一覧
- 「介護予防」の目的と、介護保険上の位置づけ
- 介護保険の予防給付(介護予防サービス)の概要
- 各サービスの具体的内容について(1)
- 各サービスの具体的内容について(2)
- 市区町村の「地域支援事業」とは
- 「基本チェックリスト」とは
「介護予防教室」と「ご当地体操」
歳をとるにつれてバランス感覚の衰えからころんで骨折し、骨粗しょう症が進行していたことから、そのまま寝たきりとなってしまうような高齢者の方が多くいます。
したがって介護予防を目的とする観点からは、「体操」が重要な役割を果たします。
健康づくりのための運動という観点はもちろんのこと、筋力向上トレーニングによる基礎代謝アップや骨粗しょう症の防止、あるいはストレッチやバランス運動による転倒防止、などの効果を狙うものです。
しかし、一般にスポーツクラブなどでプログラムとして組まれている体操メニューや筋力向上トレーニングなどは、高齢者にとっての運動量としては強すぎる場合も珍しくありません。
そのため介護予防を目的とした高齢者のための体操教室が、地方自治体の「介護予防事業」のひとつとして、各地で行われています。
なお「介護予防事業」として行われる場合、参加費は無料~数百円程度という教室が多いようです。
介護予防を目的とした体操においては、主にバランス感覚の向上や足腰の筋力アップ、転倒予防などを目指した自治体・地域ごとのオリジナルなプログラムが組まれています。
介護予防体操のイメージ把握のため、横浜市の事例をご参考まで掲載しておきます。
横浜市 転倒骨折予防体操
なお、もし地元に「ご当地体操」の教室や催しがあるならば、それらに参加してみるのもよいかもしれません。
「ご当地体操」とは、主に特定の地域で行われるローカル色の強い独自の体操を指します。
年配層になじみのある曲などにのせて、ご当地オリジナルの体操を行うものです。
厚生労働省が2000年に健康作りの目標などを定めた「健康日本21」計画が実施されて以降、地域ごとの独自色を出したご当地体操が各地で生まれました。
いまでは全国的に知名度の高い「ご当地体操」が、いくつも出てきています。
介護予防という観点から生まれたご当地体操の場合、足腰が弱ってきた高齢者のために椅子を使って行ったり、また雪国などでは筋力向上トレーニングの観点から、雪かきの動作を取り入れている体操などもあります。
また、太極拳の動きや雪かき、そろばんの動作などを取り入れたものもあります(下記事例をご参照ください)。
荒川ころばん体操(東京都荒川区)
健康雪かき体操(青森県)
みんなでそろばん体操(兵庫県小野市)
ご当地体操の中には、地域への郷土心を高めることを主な目的としたり、あるいは生活習慣病予防のための中高年を対象とするものなど、必ずしも介護予防を対象としていないものもあります。
もちろんそうであっても、みんなで集まって楽しく元気に体を動かすにはもってこいということで、参加する方も多いようです。
ただ、これら介護予防の体操教室やご当地体操などへの参加するのは、まだまだ女性のほうが多いというのが全国的な傾向のようです。
地域社会への溶け込みがもっぱら会社退職後・定年以降となる男性にとっては、気後れして気軽に参加しにくい...ということなのかもしれません。
自宅で介護予防体操を行ってみたい場合は、室内のちょっとしたスペースや、食卓のテーブルの端や椅子を使って行う体操など、家庭でもお金をかけず気軽に行えるよう本やDVDなども出版されていますので、それらを参考にするのもよいでしょう。
ただし高齢者が自宅で体操などをする場合、周りに置きっぱなしの本や置物などの障害物などがあると、つい足をひっかけて転倒してしまう危険性なども高いため、体操のスペースを十分に確保した上で、事故が起きぬように注意する必要があります。
万一に備え、必ず近くでどなたかが監督者・指導員として、様子を見ることができる環境のもと行ってもらうようにしましょう。
運動と筋力向上トレーニングの重要性 もあわせてご覧ください。
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